農学研究院<川端 助教>

(1)実施体制

所属は、「農学研究院資源生物科学部門動物・海洋生物科学講座・家畜生体機構学分野」とし、家畜生体機構学分野を主宰する田畑正志教授が主たるメンターとなり、テニュアトラック制教員の研究の遂行状況を適宜相談の上、必要に応じて助言等対応した。また、九州大学のテニュアトラック制教員全員が所属する高等研究院において定期的に研究報告会を行い、他部局のテニュアトラック制教員、メンター、並びに世界的な研究者である高等研究院の特別主幹教授らとのディスカッションを通じて研究遂行能力を高めさせた。さらに、三人の特別主幹教授との一対一の濃密な対話の時間を設け、研究の進め方や将来PIとして活躍するための助言等を受けさせた。
部局内の家畜生体機構学分野において自立した研究スペースを確保させるとともに、学部生、大学院生を指導する機会を十分に与えた。また、部局内教員で協力し合い、教育のエフォートが30%以内になるようにした。テニュアの最終審査を予定よりも1年前倒しで行い、平成28年4月より部局の助教として採用に至った。中間審査並びに最終審査はメンターを除いて実施し、外部審査委員1名、部局内審査委員2名、高等研究院長、農学研究院長の計5名により厳正に行われた。

 

(2)研究計画・概要

ニワトリが感じる味覚のメカニズムを明らかにする。ニワトリは世界中で食されている重要な畜産動物であるが、その味覚受容機構には不明な点が多い。ニワトリの需要は年々拡大しており、それを支える飼料の効率化が喫緊の課題である。ニワトリの味覚の全体像を明らかにし、味覚を人為的に制御する技術を開発することで未利用資源の飼料化や既存飼料の効率化を目指す。また、鳥類のモデル動物でもあるニワトリの味覚を明らかにすることは、味覚がどのように進化してきたかについて重要な示唆を与えることにもつながる。